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.甲府・円光陰に全員集合![]() 祖父は96年の11月15日に89才の生涯を閉じたが、一周忌は都合で97年11月24日になった。 祝日とあって法事が多く、30分刻みの流れ作業のよう。流れ作業は結婚式ばかりではない。僧の読経は15分ほどだがこのごろでは遺族への説教も7分ほど加えられる。左の写真をよく見てみよう。――誰だ?変なモノを祖父にプレゼントした奴は。とにかく 当日は大阪から駆けつけた毅君や茨城県からやっと間に合った道彦夫妻も入れて15名の大集合となった。それにしても祖父は見晴らしのいいところを手に入れたものだ。眼下に甲府の町並み、その遙か向こうには雪をかぶったアルプスの連山が長く連なる。そしてこの天気。来るときの中央高速からは未だかつてないほど美しい、くっきりとそびえる富士が眺望できた。祖母がやや不自由な足をゆっくり動かしながら、墓石に水をかけ、束になった線香に余談だがスペースが余ったので書くが、健夫・悦子と乙彦・俊子の両方の仲人である須田夫人が、まさにこの11/24に亡くなられた。29日に新宿のお宅にお焼香に出かけたら、ご主人が一人ぽつんとおられた。病院での行き違いで不愉快な経験をされたことを話されたが、奥さんとの生前の約束で、遺体をそのままご主人が火葬場へ運ばれ、お骨を持ち帰ってテーブルに置かれていた。 葬式らしい葬式も行わず、香典やお花も一切断られて、ひっそりとお骨と別れを惜しんでおられたのが印象的だった。死という不可解なものに直面したとき、物や金でごまかすことをしないで、本当に苦楽をともにした人間同士が心の交流を持つ時間をきちんと持つ勇気と決断が光っていた。 |
和子の夫・大津家の
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